アヴァンギャルド・チャイナ

★★★★★★★★★★





気になった作品

・馬 六明(マ・リウミン) 写真、映像。
 ぱっと見ると本当に女の人だー。
 映像が凄いと言うか、何と言うか・・・。
 インパクトがある。体当たり。

・顧 徳新(グ・ダーシン) 肉を手でもんでいる写真が10枚。
 少しずつもまれていく肉。
 なんだかとても歯ぎしりがしたい気持ちが悪さだった。
 みんな見たら気持ち悪く感じるのかな?
 どうして私は気持ち悪く感じたのだろう?肉好きだぞ?

・張 (ジャン・ホアン) 何故にそんなに体を張るんだー
 そして血液は貯めていくと沸騰するのかー?
 血は昔好きだったけど今見ると駄目だー身の毛がよだつー
 本人も凄く辛そうだもの。
 どうして自分からそんなことするのかしら?それが快感なのか?
 もう1つのトイレで座ってる映像はダメだ
 虫が気持ち悪くて10秒で見れなくなった。

・孫 原・ (スン・ユァン+ポン・ユゥ)
 「老人ホーム」凄いよおー怖いよおー
 美術館入っていきなり置いて(?)あって、
 普通に人間が座ってるんだと思ったもんね!
 「この人たちは1日中ここで気まぐれに車椅子を操作して、日給を貰ってるのかな」
 とか思ったからね!思うよ!
 そしたら誦しでできてるんだってね。うわー
 その内樹脂で出来た人間そっくりのロボットがスパイになって
 どこかの国に送りこまれてたりするんだろうね!
 一般市民は何も知らない、って言う、映画的発想。
 どっからアイディアがわいたんだろうー

・曹 斐(ツァオ・フェイ)
 PVでありそうな映像だよね。
 これ好き好き大好き!
 声は本物の犬の声を持ってきたのかな?
 「電話をかけながら舐めてるとこ」と
 「骨」の件も好きだー
 と言うか全体的に大好きだー
 この作品の直前までがグロテスクな映像だったから和んだ
 面白いーこういうの作りたいー




感想


凄い!!凄いぞチャイナ!!!!
まさしく攻め!前衛的!

「美術館」って、一般的に「自分」が動いて(歩いて)作品を見ていくじゃないですか。
自分が攻めなければ、向こうからはやってこない。
けれど今回の展示は、
「チャイナが私の後ろから来て、走り去って行った」感じ。
もっと言うと、
「チャイナのおつかい(僕?)の人がチャイナが忘れていった物を走って届ける時、私のすぐ隣を駆け抜けていった」と言う感じの方が近いかなあ。
チャイナ自体はもうずっと先にいる人たちだからね。

とにかく向こうからやってきた、と言う感じだ!


「あれは芸術か?」と問われるとわからない。
現代美術はどこへ向かっているのだろうか?
もう何だって「芸術だ」と言えば芸術になってしまう。

今回の作品たちは少し行き過ぎな感じはするけれど、
「体当たり」「これで生きていく」と言う覚悟が感じられる。
甘っちょろいレベルでは無いんだよね。

ただ行きすぎて、私には何を伝えたいのかわからない。
中国の方にはわかるのかな?
私の頭の中にはまるで無い発想だらけだったからね
あーひれ伏す気分。
いつか私もそんな発想だらけになるから気分だけ。

圧倒された。
私はもっとギリギリで生きた方が良いのかもしれない。
アーティストは孤独、命を削る生き方、そんな感じがした。
覚悟をそろそろ決めないと手遅れになりそうだ、私。



アヴァンギャルド・チャイナ
http://www.nmao.go.jp/japanese/china/works/work02.html

愛知県美術館
http://www-art.aac.pref.aichi.jp/exhibition/index.html