ローマの休日

★★★★★★★★☆☆



ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]

ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 [DVD]


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スタッフ

監督・製作・・・ウィリアム・ワイラー
原作・・・・ダルトン・トランボ
脚本・・・・イアン・マクレラン・ハンター=ダルトン・トランボ(後述)、ジョン・ダイトン
音楽・・・・ジョルジュ・オーリック
撮影・・・・アンリ・アルカン、フランク・F・プラナー
編集・・・・ロバート・スウィンク
配給・・・・パラマウント映画
公開・・・・1953年
上映時間・・118分
製作国・・・アメリ
言語・・・・英語
制作費・・・$1,500,000
原題・・・・ROMAN HOLIDAY



キャスト

アン王女(アーニャ・スミス)・・・オードリー・ヘプバーン
ジョー・ブラッドレー・・・・グレゴリー・ペック
アーヴィング・・・・エディ・アルバート
大使・・・・・・・・ハーコート・ウィリアムズ
ヴィアルバーグ伯爵夫人・・・マーガレット・ローリングス
マリオ・デラーニ・・パオロ・カルリーニ
プロブノ将軍・・・・トゥリオ・カルミナティ
ヘネシー支局長・・・ハートリー・パワー



受賞歴

・1953年第26回アカデミー最 
  優秀主演女優賞、最優秀脚本賞、最優秀衣裳デザイン賞(イデス・ヘッド)

・1954年ゴールデン・グローブ賞
  女優賞(ドラマ)

・1954年NY批評家協会賞
  女優賞

・1954年イギリスアカデミー賞
  最優秀主演女優賞

・第6回全米作家協会
  最優秀全米脚本(コメディ)賞

アメリカン・フィルム・インスティテュート100周年記念 
  恋愛映画ベスト100 第4位

・100万人の映画ファン投票「わが青春の一本」 
  第1位(1990年) NHKJSB衛星映画マラソン365共同事務局編

・100万人の映画ファン投票「わが心のスター」 
  オードリー・ヘプバーン 第1位 NHKJSB衛星映画マラソン365共同事務局編

・映画人・著名人が選んだわが青春の映画ベスト109本(1990年) 
  第7位 NHKJSB衛星映画マラソン365共同事務局編

・外国映画史上ベスト10 「キネマ旬報」(1989年)
第6位

・大アンケートによる洋画ベスト150(文藝春秋編)
第13位



メモ

・水辺のパーティでの乱闘シーンは何度も撮り直し、監督が最終的にOKを出すまで、10回以上も川に飛び込まなくてはならなかった。

・舞踏会のシーンは、宮殿内の大広間を使って撮りあげた。

・撮影は全てローマ。

・白黒。

・使われたライターは日本製

・エリザベス2世の妹のマーガレット王女が、「民間人との恋をしている」公開前に話題となったが、この恋は成就しなかった。そのため「ローマの休日」はこのことをモデルにしたのではと思われているところもあるが、この映画のプロデューサであったパラマウント社のライルズは明確に否定している。ただし、映画のプロモーションとしてこの事件が功を奏したことは否定していない。




オードリーの起用

最初に候補に挙がっていたのはエリザベス・テイラーであったが、監督が交代し、立ち消えに。オードリー・ヘプバーンアメリカでは無名に近い存在で、当時の女優からすれば痩せすぎな体型だったが、当時ブロードウェイで上演されていた『ジジ』の主役をつとめており、その演技を見たウィリアム・ワイラー監督がヒロイン起用を決めた。グレゴリー・ペックも彼女の才能を認め、新人であるにもかかわらず自分と同等のクレジットを与えることに同意した。

ペックとワイラーは新人ヘプバーンの女優としての力量を引き出すために腐心した。真実の口のシーンにおいて、ヘプバーンの自然な演技を期待し、ヘプバーンに黙ってあたかも本当に手が挟まれ取られてしまうように図った。そのようなことが起こることを知らなかったヘプバーンの演技は自然で、2人を十分満足させるものであり、1テイクだけでOKがでた。





映画に登場した名所

スペイン広場
バルベリーニ宮殿(クアットロ・ファンターネ通りに面した門)
コロンナ宮殿フォルム・ロマヌム(セプティミウ凱旋門)
トレヴィの泉
スペイン広場
パンテオン(G.ロッカ)
コロッセオ
真実の口(劇中で、グレゴリー・ペックが手を差し入れた一連の演技はアドリブである)
サンタンジェロ城
テヴェレ川
コロンナ宮殿(2階:勝利の柱の部屋)
バルベリーニ宮殿(国立絵画館、クアットロ・ファンターネ通りに面した門)
ヌオーヴァ教会修道院時計塔
トラヤヌスの記念柱
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ヴェネツィア広場
ボッカ・ディ・レオーネ通り(青空市場)
ポポロ広場
サンタ・マリア・イン・モンテサント教会
サンタ・マリア・イン・ミラーコリ教会
ポポロ門(フラミニオ門)
共和国広場
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会
フォルトゥーナの神殿
サン・ピエトロ大聖堂




制作の背景

第二次大戦後、イタリアの経済的な建て直しもあって、アメリカ映画のイタリア現地ロケが盛んに行われたが、この作品もそうしたもののひとつ。また、ハリウッドで赤狩り旋風が荒れ狂い、監督、俳優たちはハリウッドを離れたところで仕事するのを喜んだという背景もあるといわれる。ちなみに、この映画の脚本でイアン・マクレラン・ハンターはアカデミー賞を獲得したが、実際の筆者はダルトン・トランボである。当時トランボは赤狩りでハリウッドを追放されていたため、友人で脚本家のハンターが名義を貸していた。その後アカデミー委員会はトランボを正式な筆者と認めあらためてオスカーを送った。修復された現在の版ではクレジットも差し替えられた。

製作途中にはテロが頻繁に起こっていた。また撮影中のローマは猛暑であったため、メイクが流れ落ち、頻繁にメイクアップをしていた。




著作権問題

本作は作品中(オープニングタイトル、エンドロール等)に著作権表記が無かったため、公開当時の米国の法律(方式主義)により権利放棄とみなされ、米国においてはパブリックドメインとなった(シャレードと同じ理由。このため、コモンズに高解像度のスクリーンショットが収録されている)。また日本においては、1953年の作品は2003年末をもって著作権の保護期間が終了したものと考えられたことから、2004年以降、幾つかの会社から格安DVDとしてリリースされた。パラマウント社は日本では著作権が存続しているとして販売差し止めと損害賠償を求めて争っていたが、2007年12月18日、最高裁により著作権は消滅しているとの確定判決が下された。この判決により、今後日本でもこの映画はパブリックドメインとして扱われることになる。




リメイク

1987年にはリメイクであるTV映画「新・ローマの休日」が製作された。主演はキャサリン・オクセンバーグ。ほぼオリジナルに忠実なリメイクとなった。





ローマの休日をモデルにした作品


映画
三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
男はつらいよ 旅と女と寅次郎(1983年)
ノッティングヒルの恋人(1999年):ハリウッド・スター役のジュリア・ロバーツと一般人役のヒュー・グラントが恋に落ちる。ラストシーンの記者会見なども。


テレビ映画
・サブリナ 麗しの魔女 in ローマの休日 Sabrina Goes to Rome(アメリカ、1998年)
アメリカのテレビドラマ『サブリナ』の特別版


テレビドラマ
ローマの休日(1993年、TBS系スペシャルドラマ、出演:田村正和、安田成美ほか)
超星神グランセイザー - 第31話「お嬢様、危機一髪!」(2003年) ゲストヒロインが公務から逃げ出し、堅物の警官と束の間の休日を楽しむ。ラストシーンの記者会見もあり。


アニメーション映画
21エモン 宇宙(そら)いけ!裸足のプリンセス(1992年)
パプリカ - 今敏による長編アニメ映画。マッドハウス製作。刑事の粉川が抱く夢の中で、ダンスパーティーの場面が登場している。(2006年)


テレビアニメ
電光超特急ヒカリアン - 第21話Bパート「プリンセスパニック」(2002年)
釣りバカ日誌 - 「ハマちゃんとデドューのローマの休日 in 東京」(2003年)
明日のナージャ -第20話「危険がいっぱい!ローマのデート」第35話「風のいたずら・運命の皮肉」(2003年) 作中で二度ローマを訪れている。一度目は「真実の口」のシーンがあり、二度目は貴婦人がお目付け役から逃げ出す。
アストロボーイ・鉄腕アトム - 第23話「さよならプリンセス」(2003年)
マシュマロ通信 - 第43話「マシュマロタウンの休日」(2004年)
舞-乙HiME - 第12話「仮面舞踏かい?」(2005年) お忍びでデートするマシロ姫と巧海。噴水のそばでジェラートを食べるシーンも。
・吉宗 (パチスロ)#アニメ版 - 城を抜け出した姫がお忍びで城下を見て回る話がある。酒場で乱闘に巻き込まれた
際、三味線で暴漢を殴る場面が出てくる(アン王女がギターで暴漢を殴った場面のパロディ)。


漫画
パタリロ! - 「王女様の一日」(1984年、花とゆめCOMICS 第23巻より)
・REC - 第1話「ローマの休日」(2006年)
GUNSLINGER GIRL - 作中に義体の少女ヘンリエッタが本作の影響でスペイン広場でジェラートを食べるシーンがある。アニメ版も同じ。
花さか天使テンテンくん - 第58話「アイドルの休日の巻」(1998年、ジャンプコミックス 第7巻より)


小説
コミケ中止命令!(1989年)作者は南田 操。某国王子が晴海時代のコミケにお忍びで参加するコメディ作品。記者会見シーンのパロディがある。


戯曲
レディ・アンをさがして(1989年)



メモ

・エキストラ多いー

・靴が脱げたネタ、良い好きだ。

タクシードライバーの一人称が「あっし」って・・・

・「聞いてるでよ」って言う貸家の管理人(?)の訳もなんだかなあ

・朝新聞に大きく載ってたのに誰も王女に気付かないの?
 まさか街を歩いてる、なんて思わないから気付かないのかなあ

ジェラート最後どこにいった?

・ライター面白ーい

・街を案内してる時、どうして相手が自分にあっかんべーしたら
 自分のほっぺをつねるの?

・途中からジョーと手をつないでいるぞ!

・お客が喧嘩してても演奏する音楽隊が良い。

・「人生は不自由ばかり」

・「追いかけない、と約束して」

・会見の最後らへんに浮かべるの王女の笑顔が綺麗に見えない。



感想

オードリーの出る作品は基本的にラストはハッピーエンドだと思ってたらこれは違うのね。
「ひと夏の恋」チックな切ない感じで終わるのだな。

爽やかで、甘酸っぱい、真っさらな恋。
ラストは切ないけれど、後味も良い。
でも、どうしてオードリーの相手役はいつも少しおじさんなのだろう?
老けて見えるだけ?
全てが「理想」の物語だから若いイケメンが良いなーあ

オードリー初主演とは思えない!
出てきた瞬間から本物の王女様に見えるー!
細いー!

見やすい撮り方だけど、時々カメラが変になるし、
ジョーとアーニャが「はじめまして」って言ったシーンで何か音がする。
雑音?

どこかで見たことがあるシーンがたくさん!
真似したくなる!

ロミオとジュリエット」のような(違うけれど)格差恋愛
大衆受けがとても良さそうな作り。
この作品を「嫌い」になる人はいないだろうな。
ベタストーリーが嫌いな人は合わないだろうけど。

清い恋愛がいい!何だか新鮮!




Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%81%AE%E4%BC%91%E6%97%A5

Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id25599/

公式サイト
http://www.roman-holiday.jp/index.htm