禁じられた遊び

★★★★★★★★☆☆


禁じられた遊び [DVD]

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When?

Where? DVD



スタッフ

監督・・・・ルネ・クレマン
原作・・・・フランソワ・ボワイエ
脚本・・・・ジャン・オーランシュピエール・ボストルネ・クレマン
音楽・・・・ナルシソ・イエペス
撮影・・・・ロベール・ジュイヤール
セット・・・ポール・ベルトラン
上映時間・・87分
公開・・・・1952年
製作国・・・フランス
配給・・・・東和




キャスト

ブリジット・フォッセー・・・・ポレット
ジョルジュ・プージュリー・・・ミシェル・ドレ
リュシアン・ユベール・・・ミシェルの父
ジュザンヌ・クールタル・・ミシェルの母
ジャック・マラン・・・・・ジョルジュ・ドレ(ミシェルの兄)
ロランス・バディー・・・・ベルテ・ドレ(ミシェルの姉)
アメデー・・・・・・・・・フランシス(ベルテの恋人)



受賞歴等

・1952年アカデミー賞 
名誉賞(後の最優秀外国映画賞)

・1952年ヴェネチア国際映画祭 
サン・マルコ金獅子賞

・1952年NY批評家協会賞 
外国映画賞




メモ

・画は白黒。

・撮影にお金を使いすぎてしまい無くなってしまった為、全編を通してギター一本で演奏し、名曲『愛のロマンス』が生まれた。





感想


Yahoo!映画のレビューには「反戦映画だ」と多く書かれていたが、
あたしには恋愛映画に見えた。

最初はわがままな幼い女の子(ポーレット)と、頼れて手を引いていってくれる男の子(ミシェル)。
ポーレットには、ミシェルしかいないのだ。
ミシェルはポーレットに喜んで欲しくて、なんでもしてしまう。
2人は2人で生きていくのだ、と寂しくなり、時々キュンとしながら見ていた。

でも警察がミシェルを迎えに来た時に思った。
これもいつか、思い出になってしまうのだ、と。
2人はずっと2人でいたかった。
けれど、例え警察が来なくとも、生きていく上でいつかすれ違い、2人は離れてしまうのだ。
ポーレットは肉親がいない寂しさにぶつかり、
独りで乗り越えなければならない。
でないと、ポーレットはいつかミシェルの重荷になるだろう。
そうしたら2人で潰れてしまう。

2人は幸せになれない、それは戦争の所為。

そんな風に解釈していたが、なんだか甘かった気がする。
戦争がおまけのように見えた。
レビューの1つに、

「十字架を盗むことが善か悪かわからない。それは兵隊と同じ」

というような文章があった。
私は戦争から一番遠い所に生きている気がした。
まあ今の日本に生きていれば、戦争はニュースの世界の話だけれど。

ポーレットはいつか、戦争を憎み、ミシェルをも憎むのだろうか。

最初はポーレットの犬が死んでも、
「他の犬をあげるよ」とミシェルに言われるとすぐに犬を捨ててしまう。
戦争と同じ「使い捨て」を表しているのかな?
その後も命がゲーム扱いだもんなあ

凄い映画だ。





Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%81%E3%81%98%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E9%81%8A%E3%81%B3

Yahoo!映画
http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id6098/

goo映画
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD14217/